専門医制度

日本専門医機構が認定する新専門医の移行要件について(有効期限が令和9(2027)年12月31日の先生方向け)

Last Update:2024年4月10日

日本専門医機構が認定する新専門医の移行要件について(有効期限が令和9(2027)年12月31日の先生方向け)

 現在お持ちの、学会認定の外科専門医の有効期限が「令和9(2027)年12月31日まで」の先生方における、令和9(2027)年度の新専門医更新要件(学会認定専門医からの移行)についてご案内申し上げます。

※詳細につきましては、こちらのフローチャートもご参照ください。
※Q&A集はこちらをご参照ください。

I.新専門医の更新(学会認定専門医からの移行)を申請する場合
1、申請方法:
 手続きは全てインターネットを介して行うことができます。所定の申請期間内に本会ホームページに申請専用ページを開設しますので、申請手続きを行ってください。
なお、申請受付期間は、「令和9(2027)年6月中旬から8月末頃」を予定しております。

2、各種手数料:
申請手数料:11,000円(税込)
認定料:22,000円(税込;日本専門医機構の認定料11,000円を含む)

※新専門医(学会認定専門医からの移行)認定者には、有効期限の満了までに日本専門医機構から新専門医認定証が発送されます。
※申請された情報は、学会における一次審査終了後、日本専門医機構における二次審査に際して提供する可能性があります。あらかじめご了承ください。また、日本専門医機構においては二次審査の過程で、必要情報の登録が個別に依頼される可能性があります。併せてご了承ください。

新専門医(学会認定専門医からの移行)の申請資格
(新制度外科更新基準より抜粋)

1、日本国の医師免許を有し、医師としての人格及び見識を具えている者であること.
2、申請時において、学会認定の外科専門医であること.
3、過去5年の間(令和9(2027)年度は令和4(2022)年2月1日~令和9(2027)年8月31日の間)に、「i)診療実績の証明:10単位」を除き、以下のii)~iv)の講習会に出席し、合計して40単位以上の研修実績を有していること(ただし,日本外科学会定期学術集会に1回(2単位)以上参加していることが必須となります).
⇒初回の新専門医更新(学会認定専門医からの移行)におきましては、準備期間が短いことを鑑み、日本専門医機構と交渉した結果、要件を緩和し、従来の学会認定の外科専門医更新要件と組み合わせた要件といたします。

項 目 機構認定:取得単位 学会認定:取得単位
i) 診療実績の証明 10単位
ii) 専門医共通講習 8単位
(8種すべて必修)
iii) 外科領域講習 15単位
(このうち5単位は外科総論講習を必修)
iv) 学術業績・診療以外の活動実績 2単位
(日本外科学会定期学術集会への参加1回:2単位)
15単位
( v)学会認定専門医の更新に際しての要件に倣い算定)
合計 i)を除き25単位分 15単位

i)診療実績の証明(必須)
 過去5年の間(令和9(2027)年度は令和4(2022)年2月1日~令和9(2027)年8月31日の間))に術者あるいは助手として100例以上の手術に従事し、NCDに登録していることが必要です.手術の内容については「外科領域経験目標」に準じ、症例の内容は問いません.100例以上の登録があれば、更新単位として算定し、一律10単位を付与します.100例に満たない場合には0単位となります.

付記 手術症例は、NCDのデータベースから抽出します.なお、NCDでは、当年1月から12月までの手術症例は、原則として翌年3月末日を登録承認期限としています.その他、NCD登録の詳細などは、NCD事務局に照会してください.

※以下のii)~iv)については、令和7(2025)年の春頃以降に、受講・参加した記録を本会専用のオンラインシステムへご登録いただきます。また、同システムでは現在の受講状況や申請時に利用可能な単位数についても、一覧でご確認いただけます。この専用のオンラインシステムの公開までしばらくお待ちください。

ii)専門医共通講習 (8単位:必修8項目をそれぞれ1単位以上)
 すべての基本領域専門医が共通して受講する項目です.共通講習は、日本専門医機構が開催するもの、基幹施設・連携施設である医療機関が開催するもの、または各領域学会または日本医師会および都道府県医師会(群市区医師会含む)が開催するもの、日本専門医機構があらかじめ認定した省庁、各種公共団体およびそれに準じる団体などが想定されます. 1回の講習は1時間以上とし、1時間以上2時間未満のものは1単位、2時間以上のものは2単位と算定します(eラーニング含む).

以下に専門医共通講習に該当するものを示します.
1)医療安全
2)感染対策
3)医療倫理
4)医療制度と法律
5)地域医療
6)医療福祉制度
7)医療経済(保険医療等)
8)両立支援
9)臨床研究・臨床試験
10)災害医療

※1)~8)は必修項目となり、5年間に1単位以上が必要となります。
必須となる1)~8)の共通講習については、日本専門医機構においてeラーニングが公開されております。
また、本会におきましても一部の共通講習をeラーニングで公開しております。

(日本外科学会eラーニングについて)
https://jp.jssoc.or.jp/modules/elearning/index.php?content_id=24

(日本専門医機構ホームページ:講習会について)
https://jmsb.or.jp/senmoni/#an08

iii)外科領域講習 (15単位:ただし、認定を受けた外科総論講習を5単位以上含むこと)
 新専門医が最新の知識や技能を身につけるために必要な講習等への参加を目的としています.
 単位付与の対象にできる講習等は本会ホームページ(TOP画面の「専門医制度」⇒「新専門医制度」⇒「共通講習/外科領域講習について」⇒「講習会検索(2018年4月以降開催分)」)で確認してください.日本外科学会が主催および指定する外科総論に関するe-ラーニング(*)を5年間のうち必ず5単位分は受講することが必須です。営利団体が主催または共催するセミナー等は原則としてこれに含めないことにします.(ただし、日本外科学会専門医制度委員会で認められたものについてはこの限りではありません).
*外科総論に関するeラーニングは、令和7(2025)年春頃の公開に向けて準備中ですので、しばらくお待ちください。

iv)学術業績・診療以外の活動実績(2単位)
 日本外科学定期学術集会に5年間のうちに必ず1回(2単位)以上参加してください.
 なお、日本外科学定期学術集会に5年間のうち複数回参加した場合は、以下の形式で算定されます。

1)1回目の参加:新制度における「iv)学術業績・診療以外の活動実績」の2単位として算定
2)2回目以降の参加:旧制度における「v)学会認定専門医の更新に際しての単位算定」に倣い10単位として算定
※同年度の日本外科学定期学術集会への参加を、新制度における「iv)学術業績・診療以外の活動実績(2単位分)」と「v)学会認定専門医の更新に際しての単位算定(10単位分)」に重複して算定することはできませんので、ご留意ください。

v)学会認定専門医の更新に際しての単位算定(15単位分)
 令和9(2027)年に新専門医を申請(学会認定専門医からの移行)する場合に限りましては、必要単位50単位のうち、特例として、従来の学会認定の外科専門医更新要件にて15単位まで算定を可能とします。

1)  日本外科学会定期学術集会  10単位
2)  日本外科学会教育セミナー  10単位
3)  日本外科学会臨床研究セミナー  5単位
4)  日本臨床外科学会  5単位
5)  日本消化器外科学会  5単位
6)  日本胸部外科学会  5単位
7)  日本小児外科学会  5単位
8)  日本心臓血管外科学会  5単位
9)  日本呼吸器外科学会  5単位
10)  日本血管外科学会  5単位
11)  日本内分泌外科学会  5単位
12)  日本乳癌学会  5単位
13)  日本医学会  5単位
14)  日本専門医機構の認定を受けて学会及び医師会等が開催する専門医共通講習及び外科領域講習  3単位
15)  日本専門医機構の認定を受けて医療機関等が開催する専門医共通講習及び外科領域講習  1単位
16)  6)~14)までに掲げた学会の生涯研修などの教育行事  5単位

*教育セミナー(10単位)や臨床研究セミナー(5単位)については、eラーニングにて配信を行っております。受講を希望される場合は、日本外科学会ホームページのTOP画面から「セミナー・eラーニング」⇒「eラーニング」へ進むことで受講が可能です。

参考資料:新制度外科領域更新基準はこちら

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