専門医制度

日本専門医機構が認定する新専門医の更新要件について(有効期限が令和10(2028)年12月31日の先生方向け)

Last Update:2024年4月8日

日本専門医機構が認定する新専門医の更新要件について(有効期限が令和10(2028)年12月31日の先生方向け)

 現在お持ちの、日本専門医機構が認定する新専門医の有効期限が「令和10(2028)年12月31日まで」の先生方における、新専門医更新要件についてご案内申し上げます。

※詳細につきましては、こちらのフローチャートもご参照ください。
※Q&A集はこちらをご参照ください。

I.新専門医の更新を申請する場合
1、申請方法:
 手続きは全てインターネットを介して行うことができます。所定の申請期間内に本会ホームページに申請専用ページを開設しますので、申請手続きを行ってください。
なお、申請受付期間は、「令和10(2028)年6月中旬から8月末頃」を予定しております。

2、各種手数料:
申請手数料:11,000円(税込)
認定料:22,000円(税込;日本専門医機構の認定料11,000円を含む)

※新専門医更新認定者には、有効期限の満了までに日本専門医機構から新しい新専門医認定証が発送されます。
※申請された情報は、学会における一次審査終了後、日本専門医機構における二次審査に際して、提供する可能性があります。あらかじめご了承ください。また、日本専門医機構においては、二次審査の過程で、必要情報の登録が個別に依頼される可能性があります。併せてご了承ください。

新専門医の更新申請資格
(新制度外科更新基準より抜粋)

1、日本国の医師免許を有し、医師としての人格及び見識を具えている者であること.
2、申請時において、日本専門医機構認定の新専門医であること.
3、過去5年の間(令和10(2028)年度は令和5(2023)年2月1日~令和10(2028)年8月31日の間)に、「i)診療実績の証明:10単位」を除き、以下のii)~iv)の講習会に出席し、合計して40単位以上の研修実績を有していること(ただし,日本外科学会定期学術集会に1回(2単位)以上参加していることが必須となります.).

項 目 取得単位
i) 診療実績の証明 10単位(手術経験100例)
ii) 専門医共通講習 最小8単位、最大10単位
(このうち8単位は必修講習)
iii) 外科領域講習 最小20単位
(このうち5単位は外科総論講習を必修)
iv) 学術業績・診療以外の活動実績 最小2単位、最大10単位
(このうち2単位は必修)

i)診療実績の証明(必須)
 過去5年の間(令和10(2028)年度は令和5(2023)年2月1日~令和10(2028)年8月31日の間)に術者あるいは助手として100例以上の手術に従事し、NCDに登録していることが必要です.手術の内容については「外科領域経験目標」に準じ、症例の内容は問いません.100例以上の登録があれば、更新単位として算定し、一律10単位を付与します.100例に満たない場合には0単位となります.

付記 手術症例は、NCDのデータベースから抽出します.なお、NCDでは、当年1月から12月までの手術症例は、原則として翌年3月末日を登録承認期限としています.その他、NCD登録の詳細などは、NCD事務局に照会してください.

※以下のii)~iv)については、令和7(2025)年の春頃以降に、受講・参加した記録を本会専用のオンラインシステムへご登録いただきます。また、同システムでは現在の受講状況や申請時に利用可能な単位数についても、一覧でご確認いただけます。この専用のオンラインシステムの公開まで、しばらくお待ちください(オンラインシステムの詳細は追ってアナウンスいたします)。

ii)専門医共通講習 (最小8単位、最大10単位:ただし、必修8項目をそれぞれ1単位以上含むこと)
 すべての基本領域専門医が共通して受講する項目です.共通講習は、日本専門医機構が開催するもの、基幹施設・連携施設である医療機関が開催するもの、または各領域学会または日本医師会および都道府県医師会(群市区医師会含む)が開催するもの、日本専門医機構があらかじめ認定した省庁、各種公共団体およびそれに準じる団体などが想定されます. 1回の講習は1時間以上とし、1時間以上2時間未満のものは1単位、2時間以上のものは2単位と算定します(eラーニング含む).

以下に専門医共通講習に該当するものを示します.
1)医療安全
2)感染対策
3)医療倫理
4)医療制度と法律
5)地域医療
6)医療福祉制度
7)医療経済(保険医療等)
8)両立支援
9)臨床研究・臨床試験
10)災害医療

※1)~8)は必修項目となり、5年間に1単位以上が必要となります。
必須となる1)~8)の共通講習については、日本専門医機構においてeラーニングが公開されております。
また、本会におきましても一部の共通講習をeラーニングで公開しております。

(日本外科学会eラーニングについて)
https://jp.jssoc.or.jp/modules/elearning/index.php?content_id=24

(日本専門医機構ホームページ:講習会について)
https://jmsb.or.jp/senmoni/#an08

iii)外科領域講習 (最小20単位:ただし、認定を受けた外科総論講習を5単位以上含むこと)
 新専門医が最新の知識や技能を身につけるために必要な講習等への参加を目的としています.
 単位付与の対象にできる講習等は本会ホームページ(TOP画面の「専門医制度」⇒「新専門医制度」⇒「共通講習/外科領域講習について」⇒「講習会検索(2018年4月以降開催分)」)で確認してください.日本外科学会が主催および指定する外科総論に関するe-ラーニング(*)を5年間のうち必ず5単位分は受講することが必須です。営利団体が主催または共催するセミナー等は原則としてこれに含めないことにします.(ただし、日本外科学会専門医制度委員会で認められたものについてはこの限りではありません).
*外科総論に関するeラーニングは、令和7(2025)年春頃の公開に向けて準備中ですので、しばらくお待ちください。

iv)学術業績・診療以外の活動実績(最小2単位、最大10単位)
 算定可能な単位については、下記1~6を確認してください.日本外科学定期学術集会に5年間のうちに必ず1回(2単位)以上の参加が必須です.他の学術集会への参加も各1?2単位で付与します.学術集会(地方会を含む)への参加実績は5年間で最大6単位まで付与します.

1,日本外科学会の専門医試験問題作成、試験委員・監督など専門医試験に関する業務に携わった場合。
2,日本外科学会の学術雑誌の査読を行った場合
3,地域・学校等で市民啓発目的の講演を行った場合
4,校医を1年以上務めた場合
5,日本外科学会の講演会等で座長、司会を行った場合
6,日本外科学会推薦による日本医療安全調査機構の医療事故調査制度における外部委員を行った場合

II、「専門医としての診療活動を定期的にできないが自己学習などは継続できる場合:診療実績としての手術症例数が不足する場合」
 新制度更新基準のうち、「診療実績の証明:過去5年の間に、NCDに登録した100例以上の手術に従事していること」のみを満たさない場合は、日本外科学会認定登録医(*)として登録できます. なお、日本外科学会認定登録医は標榜できませんが、次年度以降に規定の講習会受講及び診療経験(手術症例)を提示することで新専門医へ再び移行することができます(**).
*日本外科学会認定登録医は日本専門医機構の認証する資格ではなく、自己学習は継続できるが「過去5年の間に、NCDに登録した100例以上の手術に従事していること」を満たさない場合の日本外科学会による認証資格で日本外科学会が管理いたします.
**認定登録医から新専門医への移行申請を行う場合
日本外科学会認定登録医で講習会受講及び診療経験(手術症例)を充足している場合(過去5年の間で100例以上の手術に従事し、自己学習を満たしている)、日本外科学会の所定のWebシステムを介して新専門医への移行申請を行うことができます.

III、「上記以外の理由により規定更新単位を満たせなかった場合」
 何らかの事情のため更新基準を満たせず、新専門医の更新ができなかった場合には、資格を失効します.ただし、失効後、所定の講習会受講の要件を充たすことで日本外科学会認定登録医として登録することができます.日本外科学会認定登録医として登録することで、上記Iのとおり、講習会受講及び診療経験(手術症例)を充足した場合に次年度以降に新専門医へ移行することができます.

参考資料:新制度外科領域更新基準はこちら

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