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日本版敗血症診療ガイドライン2020における『CQ12-7-1敗血症患者に対する急性期ビタミンC投与』に関する推奨変更について(周知依頼)

Last Update:2022年10月19日

会員各位

一般社団法人日本外科学会

日本版敗血症診療ガイドライン2020における『CQ12-7-1敗血症患者に対する急性期ビタミンC投与』に関する推奨変更について(周知依頼)

 一般社団法人日本救急医学会より、以下の通り日本版敗血症診療ガイドライン2020における『CQ12-7-1敗血症患者に対する急性期ビタミンC投与』に関する推奨変更について周知が依頼されましたので、ご連絡申し上げます。

(以下、周知内容)

一般社団法人 日本外科学会
 池田 徳彦 理事長 御侍史

平素より日本集中治療医学会、日本救急医学会合同作成の日本版敗血症診療ガイドライン2020(J-SSCG2020)にご高配を賜り、誠にありがとうございます。
さて、J-SSCG2020特別委員会は、ガイドライン作成時のエビデンスに基づき、敗血症患者に対して急性期にビタミンCの投与を行うことを弱く推奨しました(CQ12-7-1)。

しかし、2022年6月に大規模多施設ランダム化比較試験(RCT)が発表され、ビタミンCの投与が有害である可能性が報告されました。この結果を受け、本委員会は追加のシステマティックレビューを行い、新たに12のRCTを追加し、計23 RCTのメタアナリシスを基に再検討を行いました。
その結果、これまでの「弱い推奨」から、「敗血症患者にビタミンCの投与を行わないことを弱く推奨する(Grade2D: エビデンスの確実性=「非常に低」)」と「弱い非推奨」に変更しました。
この推奨の変更については、日本集中治療医学会雑誌、日本救急医学会雑誌にレターとして掲載しています(2022年10月4日公開)。以下のリンクより内容の詳細についてご覧をいただけます。本件について、貴学会の会員の先生方にもご周知いただき、敗血症診療の一助としていただければ幸いと存じます。
今後ともご支援宜しくお願い申し上げます。

日本集中治療医学会雑誌
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsicm/advpub/0/_contents/-char/ja

日本救急医学会雑誌
https://onlinelibrary.wiley.com/journal/18833772

日本版敗血症診療ガイドライン2020特別委員会
委員長 江木盛時(日本集中治療医学会)、小倉裕司(日本救急医学会)
理事 西田修(日本集中治療医学会)、 久志本成樹(日本救急医学会)

(以上)

ご確認の程、よろしくお願いいたします。

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