MENU

第117回日本外科学会定期学術集会

English
お問い合わせ

会頭挨拶

第117回日本外科学会定期学術集会開催にあたって

 このたび、第117回日本外科学会定期学術集会会頭を拝命し、2017年(平成29)年4月27日(木曜日)~29日(土曜日)の3日間、横浜市のパシフィコ横浜にて学術集会を開催させていただくこととなりました。
 まず、群馬大学における問題におきまして多大なるご迷惑とご心配、そして我が国の外科医療において多方面での様々な支障を来たしておりますことに、衷心よりお詫び申し上げます。現在、大学では外科全体を統合し外科診療センターのもとに新体制で社会の信頼を回復すべく、全力で努力しているところでございます。
 今般の会頭就任にあたりましては、様々のご意見ご教示を賜わり、これらを真摯に受けとめ誠心誠意その責を果たして参る所存ですので、何卒宜しくご指導ご鞭達を賜わりますれば幸いに存じます。
 そのような状況のもとに第117回の定期学術集会では、医療安全の問題をより重視する立場からメインテーマを「医療安全そして考える外科学(Clinical Safety and Contemplation of Surgical Science)」とさせていただきました。特別企画として第一に医療安全の観点から「医療の安心安全を確かなものに」および、「医療安全ガバナンスの確立を目指した外科組織のあり方」を中心として、「新専門医制度」「女性外科医」「地域外科医療」「若手外科医からの提言」などを挙げさせていただきました。さらに、領域毎に医療安全に関するパネルディスカッションを企画させていただき、医療安全に対して正面から取り組む所存でございます。
 また、本学術集会のメインテーマの一つとして「考える外科学」とさせていただき、通常の「総論」「各論」の構成に加え、この「考える外科学」のセッションを設けました。このテーマは私共が通常、当然のこととした前提として未だ本質的議論をすることなく、所謂「置きざり」にしていたような命題を正面から捉えたり、さらには事象の本質に迫ったり、今後の方向性を見通すようなテーマを真剣に考えてみようという試みでございます。是非活発なご議論をいただき今後の医学、外科学の将来を考える端緒としていただければ幸いです。
 「シンポジウム」「パネルディスカッション」「ワークショップ」も当学会の学術委員会でご提言いただいている「あり方」に可能な限り忠実に添った形で構成し、また「ディベート」も従来の形式にもとづき、up-to-dateなテーマに関して企画致しました。
 さらに、企画プログラム以外の公募演題につきましては、口演は全て「サージカルフォーラム」とし、ポスター発表を「一般演題」と致しました。また、研修医、学生発表のコーナーも設けて優秀な発表には、表彰をさせていただく予定でございます。
 「特別講演」も数講演予定し、その他様々の企画も準備致しております。教室員総力を尽くして開催させていただく所存ですので、何卒宜しくご指導ご支援賜わり多くの皆様のご参集していただきますよう心から御願い申し上げます。

このページの先頭へ