第114回日本外科学会定期学術集会 外科学の最前線 ―地域医療と高度医療の連携―

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会頭挨拶

第114回日本外科学会学術集会開催にあたって 外科学の最前線
―地域医療と高度医療の連携― 第114回日本外科学会学術集会会頭 上本 伸二(京都大学医学研究科外科学講座肝胆膵・移植外科学分野)

 このたび、第114回日本外科学会定期学術集会会頭を拝命致し、2014年4月3日(木曜日)~5日(土曜日)の3日間、国立京都国際会館にて開催させていただくこととなりました。京都大学外科学講座と致しましては、2002年の第102回学術集会(今村正之先生)以来となりますが、日本外科学会の多くの先生方のご支援を賜りまして開催させていただくことは大変光栄なことであり、あらためて深く感謝申し上げます。

 今回のメインテーマは、「外科学の最前線―地域医療と高度医療の連携―」と致しました。外科診療/教育/研究の最前線で活躍している外科学会会員の皆様に、特にこれからの日本の外科学を背負っていく中堅~若手外科医に、最新の外科診療、これからの外科教育のあり方、彼らが携わっている明日の外科学に向けての研究の成果を発表議論し、活発な学術集会の開催を目指しております。

 わが国の外科医療の発展のためには、若手外科医を増加させることと彼らによりよい教育システムを提供することが最も重要と考えております。その結果、"輝く中堅外科医"の背中を見て"希望を持った若手外科医"が後に続くという好循環を形成したいものです。本学術集会では、広く中堅外科医と若手外科医からの応募を期待して、上級演題においてもできるだけ公募にすることを始め、プレナリーセッションや要望演題、一般演題を多く設け、またポスターセッションの枠も最大限に活用して、できるだけ多くの会員にご参加いただきたいと考えております。若手外科医の教育システムに関しては、私などは大学病院などの中核病院と地域の病院が連携して個々人の能力評価を行いながら、40代の中堅外科医になるまでは、シームレスに行うべきだと考えておりますが、この点に関しては様々なご意見があるでしょう。いろんな立場の、いろんな年代の外科医に議論してもらいたいと思います。

 一方で、若手外科医を増やすための環境整備のためには、労働環境の改善、診療報酬の改正、専門医制度のあり方、医療事故の対応、女性外科医のキャリア形成、など社会的側面での支援が重要でありますが、いったいどのような問題が提起されてどのような議論がなされているのか、会員の間で共有することが大切です。これらの内容は、特別企画としてプログラムされますが、本学術集会ではできるだけ多くの会員の皆様にメッセージとして届ける工夫をしますので、是非ともご参加ください。

 学会期間は春休み中で、例年ですと桜の見頃の京都です。会員の皆様にとって記憶に残る有意義な学会となりますよう、心からのホスピタリティーを準備してお待ちしております。学会でしっかりと勉強して、京都の春を楽しんでください。


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