令和5年7月3日
会員各位
一般社団法人日本外科学会
理事会
代議員定数の増員に伴うメッセージ
本年度の定時社員総会の決議により、定款が変更され、代議員定数が「300名以上350名以内」から、「350名以上400名以下」に変更となり、本年度の代議員の選挙から適用となりますが、この変更に伴う理事会からのメッセージを以下のとおり発信いたします。
本会はこれまで「様々な立場の方が代議員として活躍してもらえる方策がないか」について、多方向の観点から検討を重ねてまいりましたが、本会は、内閣府公益認定等委員会の審査を経た後、内閣総理大臣の認可を受けて、旧社団法人から一般社団法人に移行した経緯があり、内閣府公益認定等委員会の指導勧告を遵守しなければなりません。その内閣府公益認定等委員会の指導勧告の一つとして、「代議員選挙においては、会員に等しく選挙権および被選挙権が保証さればならない」旨があり、このため、他の内閣府公益認定等委員会の審査を経ていない一般社団法人の学会のように、例えば「代議員選挙で性別や年齢別の枠などを設けたり、推薦制を採ったりする」といった配慮は、当該の指導そのものが変わらない限り、講じることができません。
しかしながら、永続的な学会の発展には、幅広い立場から、特に女性の参画が必至であることは明らかです。今回、内閣府公益認定等委員会の指導勧告を遵守しながら女性代議員を大幅に増加させるため、まず代議員の定数そのものを増員することにいたしました。
本会の代議員の定数は、一般社団法人に移行した平成24年から「300名以上350名以内」のままで変わりありませんでしたが、この間に会員数は約39,000名から約41,000名へと増加し、女性会員の人数も増えて、現在は会員の約1割、近年では新規入会者の約2割が女性となっております。一方、現在の会員における代議員の割合は約 0.9%に過ぎず、この割合の低さが、現在女性代議員が6名(代議員総数の2%未満)にとどまっていることの一つの要因と考えられます。このため、まずは代議員数の割合が約1%になるように、50名を増員することにいたしました。
本年度より、この新しい定数で代議員の選挙を実施いたしますが、この50名の増員分についてはすべて女性で埋まるように、ぜひとも女性会員の皆様には積極的に立候補していただき、代議員として本会の社員総会を構成し、学会活動に参画してもらいたいと考えております。また、各選挙区におかれましても増員分はすべて女性会員に充てられるよう、代議員立候補の環境づくりなど、ご配慮をお願いいたします。
今後、本会をより良くするために、会員の皆様の一層のご理解とご協力をいただきたく、何卒宜しくお願いいたします。